「FROM BREWERY & FARM ~生産者の想い」。食材の生産者さんへの取材記事や、看板料理のヒミツなど、キリンシティをより楽しんでいただける読み物をお届けしています!

4月上旬、野菜作り体験の研修に行ってきました!場所は、関東平野の北の奥に位置し、日本の中でも日照時間がとても長い地域といわれる埼玉県上里町。有機栽培自然農法「豆太郎グループ」の代表、須賀さんの農場です!須賀さんは、キリンシティでもおなじみの生産者さんで、「太陽と大地の贈りもの」からずっとおつきあいのある人です。背が高く、とてもダンディな須賀さん、とにかく笑顔が素敵です!
自然農法とはいったいどういうものなのか、2日間に渡って勉強させていただきました!

 

●自然の仕組みを学んだ土作り~自然農法~●

1日目は須賀さんに、55年前から取り組んできた土作りや、有機栽培野菜についてのお話をしていただきました。

有機栽培は自然から学ぶ。まず自然の仕組みを学び、土作りをすることが大切と言います。本物の土は団粒構造で、本来サラサラではないそうです。しかも土にはいろいろな種類があって、例えば川に近いのは砂が多い土、内陸では粘土、また他にも砂壌土や火山灰もあるそうです。ここで重要なのは、「適地適作」。つまり、その土壌に合わせて作物を変えるのが非常に重要だそうです。例えば粘土に大根を植えると、大根が快適に育てなくなって変な形になるそうで、聞いているだけで窮屈そうでした(笑)。実際に色々な種類の土を触ってみると、全然違う事に驚かされます!野菜によって、適した土が違うのもうなずけます。

 

●自然は循環して成長している●

土の層は地質学的に、膨大な年月をかけて造られているのをご存知でしょうか。樹木は育ち、やがて枯れ落ちます。その落ち葉が腐食し、土に還元される。わずかの表土を造るのに、ものすごく長い年月をかけて出来上がります。そしてそのわずかの表土が植物を育てるのだそうです。

地球上の生命の源は、この貴重な表土だと須賀さんは言います。そこで適している野菜は何か、季節はどうか等、自然のサイクルが造る大地の恵み、自然を理解し、そのチカラを利用するのが「有機栽培 自然農法」。壮大な話に驚嘆しました!

須賀さんは、年間栽培している野菜の「種まきすべき大切な日」を把握し、日単位で種まきをしています。数十年前から、畑がある地域の気温や天候などを記録してまとめているそうです。その膨大なデータとその年の気候の推移を照らし合わせ、種をまく日を割り出します。そうすることによって、虫の被害が大幅に減るそうです。

なぜ虫の被害が減るのでしょうか。
虫にはそれぞれ、繁殖し増える時期があるそうです。須賀さんは長年の天候記録によって、作物に悪い影響を与える虫が少ない時期を、日単位で探り当てているのです。

「過去の記録と天候の流れ、あとは勘ですね。」

今では虫による大きな被害はないとのこと。農薬を一切使わない自然農法ならではの工夫は、まさに経験と知識によってしかできない、素晴らしい技術です!!

 

●小かぶの収穫、枝豆の定植●

2日目、朝の6時から小かぶの収穫を実践です!とても早い時間からの作業ですが、小かぶは朝のうちの葉がパリッとしている状態が重要だそう。しっかりと起きて(笑)、いざ畑に赴きました!朝一番の畑はとても気持ちが良くて、清々しい気持ちになります。

土から顔を出している小かぶを、丁寧に収穫していきます。サイズが様々あるので、スケールを用いて一個一個サイズを確認しながら、ケースへ丁寧に詰めていきます。採ったばかりの小かぶを(こっそり)味わってみました。少し土を掃って小かぶをかじると、中から水分があふれ出てきます!今まで食べたことのない、採れたてのみずみずしくて甘味がある小かぶに、感動しました!

小かぶの収穫後は、枝豆を畑に定植しました。苗床から畑に移して、本式に植えるのです。淡い枝豆の香りがする苗は、まだまだ小さくてとても可愛らしい状態。ケースごと運びだし、枝豆の引っ越しです。

苗はしっかりと土に植え付けないと、根がはらないそうです。美味しい枝豆に育ってくれますように!しっかり念じて植えてきました。ご馳走ビールには欠かせない“夏の味覚、枝豆”は、 7月上旬頃に皆さまにお届けできる予定です!今から楽しみですね♪

今回は土作りや有機野菜ができるまで、須賀さんからたくさんの事を学ばせて頂きました。土によって育てる野菜を変える「適地適作」、わずかな表土ができるには膨大な年月がかかる事、日単位での種まき等、知らない事の連続でした。
ほんの2日間だけの研修でしたが、本当に勉強になりました。皆さんに野菜をお届けするには、これだけの知識と経験が詰まっているという事を、しっかりと伝えていきたいと思います!
須賀さんの野菜は今後も登場予定です。ぜひお楽しみにしていてください。