「FROM BREWERY & FARM ~生産者の想い」。食材の生産者さんへの取材記事や、看板料理のヒミツなど、キリンシティをより楽しんでいただける読み物をお届けしています!

 

キリンシティの月替わりメニュー“季節素材のおすすめ料理”で
4月にお楽しみいただいた有機栽培の『 小かぶ』。

その『小かぶ』を届けてくれる生産者さんの畑へ、毎年、お邪魔しています。
今年も、4/8・9の2日間、農場体験に行ってきました!

*   *   *   *   *   *

おいしい『小かぶ』の生産者は、
埼玉県児玉郡上里町の生産者グループ「豆太郎」の代表、須賀 利治さん。

須賀さんは、農薬や化学肥料はもちろん動物性肥料も与えない
“自然農法”という、有機栽培でも特別な方法で野菜を育てています。

 

【1日目:座学「須賀さんの野菜について」】

“自然農法”を始めたきっかけ

まだ、須賀さんが生まれる前のこと。
須賀さんのお父様は、病気で体調を崩してしまい、ほとほと困っていました。

そんな時、近所で健康でおいしい野菜を育てている方がいると聞き、
健康な野菜を食べれば、身体も健康になるのでは…と
藁をもつかむ思いで、ご自身も育ててみることに。

最初はとても大変だったそうです。
畑が害虫にやられてしまい、収穫できる量は激減。
まだまだ有機栽培自体が認知されていない時代ですから
周りの農家さんからは白い目で見られ、片身の狭い思いをすることも。

しかし、育て方を改善することで少しずつ収量も増え
収穫した野菜を食べていたお父様の体調も、少しずつ良くなってきました。

これは良いかもしれない!と、
ご夫婦で本腰を入れて“自然農法”の有機栽培に取り組み始め
今や、2代目に引き継がれているというわけです。

須賀さんは土から学ぶ

“自然農法”とは?…その言葉の通り、“自然”に任せて育てる農法です。
“自然”に育ててもらうために、どう手を入れるかを、須賀さんは日々土から学んでいます。

「種から育てると、真っ直ぐな太い根を張る。」
「たくさん種を蒔いても間引かず、多くの中で、必死で生き抜かせた野菜は生命力がある。」
「水を与えすぎると、土が固くなり、植物は根を張れなくなる。」

土の粒は、さらに小さな微生物や植物の根などが集まった団粒構造になっています。
土自体に、もともと植物を育てる力があるのです。
その土をいかに健やかな状態にしておけるか、を追求しているんですね。

適地適作・適期適作

さらに、土は場所により個性が異なります。
上里町に複数ある須賀さんの畑だけでも、砂土、砂壌土、粘土、混合土、火山灰土と様々です。
育てる野菜と土が合うこと。そしてその時期が合うこと。

野菜・土・時期の絶妙な組み合わせが、野菜の出来に大きく左右します。
須賀さんは、その作物の適期を見極めるため、
数十年前から畑がある地域の気温、天候を記録しています。
毎日の記録と、その年の天候の推移を照らし合わせて、「種蒔きすべき日」を割り出すのです。
種を蒔く日が1日違うだけで、虫が出たり、生育に大きな違いが出てしまうそうですが、
なんと、ぴったりの日に種を蒔いた野菜は、虫の被害がほとんど出ないそうです!
すごい!

 

【1日目:畑の見学】

須賀さんの畑を見学

いよいよ、実際に畑の様子を見に行きます。

このビニールハウスでは、枝豆の苗を育てていました。
7月にキリンシティでご提供する枝豆です。

これからの暖かい季節であれば、直接、畑に種蒔きをしますが
暖かくなるのを待っていては、収穫時期も遅くなってしまいます。
先にビニールハウスで種から育てておき、
その苗を、暖かくなった外の畑に植え替えることで、
直接畑に種蒔きするよりも早い時期に収穫が出来るのです。

ちなみに、種はこんな感じ。
右の写真は、種を均等に蒔くためのアイデアグッズです。
この板を、苗用のプランターの上にのせ、種をザラザラッと撒くと
穴に一粒ずつ種が落ちる、という具合。
穴は340個ほどありますので、とっても効率的ですよね!

その後、明日収穫させていただく小かぶの畑と
ハウスで育てた枝豆の苗を植える畑を見学し、1日目の研修は終了です。

 

【2日目:収穫&苗植えのお手伝い】

小かぶの収穫

翌朝は、6時に須賀さんのお宅へ集合。
そのまま小かぶの収穫に向かいます。

畑に着くと、須賀さんから適切な小かぶの大きさを教えてもらい
収穫スタートです。
(須賀さんの格好が、気温の低さを物語っています…。)

よいしょ。よいしょ。

よいしょ。よいしょ。
収穫の後は、一気に、選定・結束・洗浄・袋詰めです。

痛んだ葉を取って、結束して、洗って

袋詰めして、出来上がり♪
ダンボールに詰めて、出荷され、キリンシティに届きます。
待ってるよ~~。

枝豆の苗の植え替え

朝食のあとは、
枝豆の苗の植え替えのお手伝いです!

昨日見学したビニールハウスから苗を運んで、
1つずつほぐして…

ひたすら植える。植える。植える。
この畑で畝(うね)2列半2000本くらい。

苗は340本×プランター15個分あるので…
まだまだ植えられる!!!

ということで耕運機登場!
まっさらな畑に、須賀さんが畝(うね)を造っていきます。
あっという間!

そして畝(うね)が出来たら、またひたすら植える。
この畑の畝(うね)3列でやはり2400本くらい。
植えたら、須賀さんに水を撒いていただいて終了。

水撒きは、この1回だけで、あとは自然に任せるそうです。
なるほど。
この先、7月に枝豆メニューが始まるまで、
最近雨が少ないな、とか、天気が気になってしまいそうです。

小かぶのご提供は終了してしまいましたが
須賀さんの枝豆は7/3(木)から登場する予定です。
きっと元気な枝豆が届きますので、皆さま、お楽しみに!!

<おまけ>
後日、須賀さんに送っていただいた
私たちがお手伝いした枝豆の畑の写真です!!(5月19日撮影)

掲載日:2014年5月22日